アマテラスの音響
- 音響チーフ M N
- Sep 1, 2017
- 2 min read
こんばんは ついに夏休みが終わってしまいましたね…
申し遅れました。私は音響チーフを務めております M N です。いよいよ本番が迫ってまいりました。

さて、早速私が務める音響について語りましょう。
音響は第2のセリフです。セリフはもちろん「ことば」ですので、観衆は意図してそれを聞き取ろうとします。聞き取らなければストーリーが分からないので当然かもしれません。しかし音響を意識して聞くことはセリフと比較すると遥かに少ないと思います。
「今こんな音楽流れたな」や「剣の音が聞こえたぞ」なんていちいち考えたりしないはずです。BGM (Background Music) は、その場面の雰囲気・状態をはっきりと写し出したり場面を立体的に浮かびあげます。私たちが演劇や映画を観ていて、画面の中で移り変わる絵だけを見てもあたかもその場面を体験してるように感じたり、人物の感情を汲み取ったりできるの1つの要因であることは間違いないはずです。効果音に至っては、もはや鳴っているのが当たり前ですよね。銃を使ってるのに、剣を持って戦ってるのに無音であれば明らかに不自然です。つまり、本来なら聴衆は聞こえないはずの音をわざわざ聞かせることでその不自然さを埋めるわけです。
音響とは聴衆の無意識に働きかける仕事です。無くてしかるべきものを取り付けています。音響はあくまで劇を引き立てるだけの存在です。しかし無くてはならない、不思議な立ち位置の仕事だと思います。

今回の公演について、BGMは1つひとつの場面のために様々な媒体や10を越す音楽ジャンルを探し回り、その場面にふさわしい「唯一」の音をこだわり抜いて選びました。間違いはありません。効果音についても、剣の当たる音1つにも何種類も用意するなど、非常に緻密に考えてあります。
私たちの音響に妥協はありません。徹底して設計をしました。ご来場いただいた方々が意識して音響を聞くことはないかも知れませんが、このような過程を経て来たことをご理解いただけるだけで幸いでございます。
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